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バウハウス受容期の日本における構成観の形成に関する比較デザイン論的研究

Research Project

Project/Area Number 09871010
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 美学(含芸術諸学)
Research Institution九州芸術工科大学

Principal Investigator

藤原 惠洋  九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助教授 (50209079)

Project Period (FY) 1997
Project Status Completed (Fiscal Year 1997)
Budget Amount *help
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Keywordsバウハウス / 構成 / 構成教育 / デザイン教育 / 東京高等工芸学校 / 宮下孝雄 / 川喜田煉七郎 / 便化
Research Abstract

ドイツのバウハウスは、初期マイスター陣による独自の構成理論に基づいた造形教育の方法論を整備し、その後の世界のデザイン教育と実践に大きな影響を与えていった。
一方、わが国明治以降のデザイン教育を振り返った場合、江戸以前より継承された「便化」手法をはじめとし、多彩な自然形態の抽象化を基にした独自の幾何学的構成手法や、中国・朝鮮の影響を積極的に取り込みながら、包容力のある構成観を培っていったことがわかる。大正期に最も重要なデザイン教育機関であった東京高等工芸学校における宮下孝雄のデザイン教育を貫く構成観には、こうした成果が幅広く反映されている。
さらに、こうした日本近代に特有の構成観が、1920年代半ば以降に受容されていったバウハウス理論の理解と実践のための土壌として重要な役割を果たしていったと考えられる。その影響は、東京高等工芸学校のみならず、1930年代の川喜田煉七郎主宰による建築工芸研究所(後に新建築工芸学院)の研究教育カリキュラムに見ることができる。
以上のような観点から、本研究では、バウハウス理論の受容期を基盤づけた、わが国固有の構成観の形成過程に関する文献資科の解析と関係者に対する聞き取り調査を行なった。また同時に、同時代におけるドイツと日本の構成観念の形成過程を比較するために、主にドイツに現存するバウハウス関連資料の現地調査と具体的な作品を通した作品分析を行なった。
その結果、1920年代以降のわが国における構成観の形成を考えるうえで、ドイツ・バウハウスの影響のみならず、わが国に固有の構成観を基盤とする立場から論考していく必要があることを検討することができた。

Report

(1 results)
  • 1997 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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