Project/Area Number |
09871049
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educaion
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
松野 安男 東洋大学, 文学部, 教授 (30057971)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大坪 省三 東洋大学, 社会学部, 教授 (00090671)
西山 勉 東洋大学, 文学部, 教授 (90058074)
山岡 景行 東洋大学, 文学部, 教授 (70058147)
米山 忠興 東洋大学, 文学部, 教授 (00120353)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 個別科学 / 実証的研究 / 理論体系 / 研究主体のパースペクティブ / 新たな研究成果の付加 / データ / 知能の発達 / 発達の社会的環境としての科学 |
Research Abstract |
科学の実証的研究においては、既成の理論も経験的所与に基づいているから、本研究課題は「諸個別科学の実証的研究において、既成の理論体系に新たに付加されるものは何か」という意味に解釈した方がよいということになった。つまり、これまでの研究の成果はどんな形で社会の中に保持され、それがどのように研究主体のパースペクティヴを規定するかということ、そして、新たなデータはそれにどのように付け加わるかということを、各自が実際に行なってきた研究過程の中で具体的に明示することを試みることに合意したのである。そこで、山岡は、過去の研究テーマ「カイコは何故交尾すると急激な産卵行動を始めるのか」から現在の研究テーマ「神経筋接合部における伝達物質の放出機構」への研究の発展過程について、米山は、「ガス雲の重力収縮と球状星団の起源」に関する理論的説明の追究過程について、西山は「風化変質により生成する粘土鉱物とその性質」に関する研究過程とその発見のもつ意味と影響について、大坪は、「地域集団・組織の諸形態-北海道帯広市の場合」の調査の計画と実施の過程について、松野は、「知能の発達と科学の論理的構造の関係」に関する既成の諸説の研究について、それぞれ研究過程の記述に基づく報告を行い、共同研究者全員の議論を通じて、上記研究課題の解明に努めた。その結果、既成の理論体系と新たな研究成果との関係は、研究領域毎に大きく異なることが明らかになった。それらの相違が何を意味するかについては、これまで多く論じられてきた。だが、われわれはそのような論議を避け、それぞれの領域の現段階における研究の実態を具体的に記述することを目標とした。そのため、上記の研究発表とそれに続く議論を録音し、それらを文書化して記録しつつある。それらの記録は、例えば「知能の発達の社会的環境としての科学」というような研究の不可欠の資料となることが期待される。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)