Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
本研究では,自己学習型の数式処理系の設計・開発を目標としつつ,数学研究の現状に照らし合わせて,その支援のための数式処理系のあり方についての検討を行った.その要点は,(1)無限個の変数や非可換な変数を含む数式処理の実際的研究と,(2)複数の数式処理システム間で数式データを相互にやりとりするためのプロトコルの問題,の2点である. 研究代表者は,主に(1)を担当し,非線形の可積分な微分・差分方程式系と,Lie環とWeyl群の表現の研究における数式処理の実践を通じて,無限変数の問題の雛形として微分多項式のグレプナ基底について,また非可換変数の問題の雛形としてCoxeter群の数式処理について,実際的アルゴリスムの検討を行った.その成果についてはもう少し完成度を高めた上で公表したい.研究分担者は主に(2)を担当し,分散数式処理系のプロトコルである,openXMの設計と実装を行い,Risa/AsirとKan/smlの間で数式処理系のネットワークを実現した.当初の研究課題の実現には未だ遠いが,そのための第一歩を踏み出すことができたと思う.
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