Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
超イオン状態と強誘電状態の本質的な類似点は超イオン導電体同様,強誘電体の格子イオンのある部分がdouble well potentialを形成することにある.イオンチャネルの開閉過程でS4 α-へリックスが主要な役割を演じていると見る向きの証拠はかなりある.プロトン超イオン導電体との類似性を試みながら,生体膜中の超イオン転移の微視的機構を明らかにした[1].電子-イオン混合導電体のクロス伝導度を電子イオンの衝突項を考慮して計算し実験結果を説明することに成功した[2].アジア地区の国際会議で超イオン導電体における静的誘電関数に関する因果性及び拡散経路に関するフラクタル的振舞について講演した[3]. 他方,精密な酸素平衡曲線のデータに基づいて理論的に成人と胎児ヘモグロビンの酸素結合親和性の意義を検討した.その結果,胎児ヘモグロビンは常に最大の酸素運搬効率が発揮できるように,また,成人ヘモグロビンの場合,安静状態での酸素分圧環境下では酸素運搬効率はある程度抑える反面,Bohr効果の寄与が最大になるように,そして運動状態では高い酸素需要に対応できるように,それぞれのヘモグロビンの酸素親和性が設定されていることを明らかにした[4]. 文献:[1]A.Rakitin,M.Kobayashi,V.Bilim and M.Kobaayshi,Ionics 4(1998)82-87,[2]H.Ogawa andM.Kobayashi,Solid State Ionics 111#1,2(1998)53-58,[3]M.Kobayashi and F.Shimojo,"Sixth Asian Conference on Solid State Ionics″(India,Nov.29-Dec.4,1998),[4]小林道頼,今井清博: 蛋白・核酸・酵素Vol.43,No14,(1998)2110-2119.
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