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一両ごとの同位体と流跡線解析による大陸起源硫酸イオン輸送状況の精密解析

Research Project

Project/Area Number 09874105
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 地球化学
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

佐竹 洋  富山大学, 理学部, 教授 (40134994)

Project Period (FY) 1997
Project Status Completed (Fiscal Year 1997)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywords酸性雨 / 硫酸イオン / イオウ同位体比
Research Abstract

1995年5月11日〜1996年5月1日までの1年間に採取された125試料の降水について、主要化学成分、硫酸イオンの硫黄同位体比について測定した。また、それぞれの降水をもたらした気団の流跡線を、気象衛星の画像から求め、大陸上の雲の移動経路と降水の化学成分や硫黄同位体比との関連を調べた。降水の硫黄同位体比は、-2〜17Åまで変化したが、これらは海水の硫酸イオンを含んでおり、その分を差し引いた、非海塩性硫酸イオンの同位体比は、-5〜10Åに分布した。この間、5月から10月まではnss-硫酸の硫黄同位体比は4Å以下であったが、11月〜2月までは9Åまで分布した。
12月から2月の冬の期間の、冬型がそれほど強くないときの降水について、流跡線と硫黄同位体比の関係を見ると、華中の揚子江北側・黄海を通過して日本にきた降水の場合、8試料中6試料が2Å以上の高い同位体比を持っていた。一方同期間の降水のうち、中国東北部やシベリアを通過して日本海を南下して来た気団の場合は、11の降水のうち同位体比が2Å以上のものは4試料で、残りの7試料は同位体比が2Å以下であった。
中国における、人為起源の二酸化硫黄放出量の地域分布を見ると、華中の揚子江北側の沿岸部が1平方km当たり5トン以上と最も高く、逆に中国東北部では、2トン以下と少ない。流跡線解析により、華中を通過した気団では硫黄同位体比が高く、東北部やシベリアから来た場合には低いという傾向が得られたが、このことは、中国における二酸化硫黄放出量の地域分布と見事に対応していた。

Report

(1 results)
  • 1997 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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