シュタルクライダーによる大気中の電解分布のリモートセンシング
Project/Area Number |
09875074
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
電力工学・電気機器工学
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
前田 三男 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 教授 (80037910)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 芳樹 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 助手 (70291523)
内海 通弘 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (10213430)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | レーザーレーダー / 差分吸収ライダー / シュタルク効果 / アンモニア / 電界計測 |
Research Abstract |
雷雲の発生をモニターする技術としてはマイクロ波レーダーなどが使われているが、直接雷の発生を予知するものではない。本研究では大気中に発生する電界の空間分布をレーザー分光法を用いて直接リモートセンシングする全く新しいタイプのライダーを提案している。 本研究は、シュタルクライダー研究の第一段階として、どのような分子を使い、どの波長を用いればどの程度の電界まで計測可能かを理論的・実験的に明らかにし、「シュタルクライダー」の具体的イメージを確立することにある。差分吸収ライダーによってそれらをどの範囲で検知できるかは、レーザーレーダー方程式を用いたシミュレーション解析によって推測できる。 本年度は新しく提案した「シュタルクライダー」の実現可能性について理論的考察を行なった。その具体的成果は次の通りである。 1.ライダー方式の検討 大気中にある分子のリモートセンシング法はこれまで種々行われてきているが、その中で上述の目的に適合した方式を検討した結果、第1は差分吸収ライダー(DIAL)、第2は感度は下がるがラマンライダーが有効であろうとの結論を得た。 2.DIALの検知感度のライダー方程式による推定 そこで第1候補のDIALに関し、可変波長赤外線レーザーを用いた場合の検知感度や計測距離などをライダー方程式により解析した。 3.各種分子のシュタルク効果 文献やHITRANデータベースにより赤外部に吸収を持っ各種分子が電界によってどの程度シュタルクシフトするかを調査し、ターゲットとなる分子を定めた。その結果現段階ではNH_3が最も適していることが判明したが、大気中に存在する微量のNH_3ではライダー計測ができないため、大気中にシ-ドする必要がある。大気中に存在する分子ではH_<>2OやCH_4が有力であるが、そのシュタルクシフトに関しては今後検討していく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)