ゼオライト触媒表面における原子配列構造と吸着分子配列・配向構造のin situ決定
Project/Area Number |
09875193
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
触媒・化学プロセス
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
小宮山 政晴 山梨大学, 工学部, 教授 (60150257)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 原子間力顕微鏡 / ゼオライト / ピリジン / ピコリン / 液相吸着 / 分子像 |
Research Abstract |
本研究では、原子間力顕微鏡(AFM)により、ゼオライト表面上での吸着分子の配列・配向構造を吸着の「その場」である液相でin situ観察し、その結果を半経験分子軌道法などにより理論的に解明した。すなわち、 (1) 天然ゼオライトであるヒューランダイトおよびスティルバイトの劈解(010)面における原子配列を水中観察した。その結果、劈解表面がバルク終端していることを明らかにした。 (2) これら二種のゼオライト(010)表面にピリジン塩基分子(ピリジン、ピコリン)を液相吸着させた系のin situ AFM分子像の観察に成功した。 (3) 上のin situ AFM像から、ピリジン塩基分子の配列・配向構造を決定した。すなわちピリジンはゼオライト表面で二次元の六方晶を形成し、ピリジン環は表面平行から傾いて吸着していた。一方β-ピコリンは、配列・配向構造はピリジンのそれと類似していたが、メチル基の位置から推定して、通常予想されるN-corner on配向ではなく、edge on配向で吸着していることが予想された。 (4) AFMより観察、推定された配列・配向構造の妥当性を、半経験分子軌道法ならびに分子力学法により検討した。これら理論計算の結果は、AFM観察とそれより得られた吸着配向構造の推定を裏付けた。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)