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与那国島産コウライ芝の耐塩性ならびに耐旱性の解析

Research Project

Project/Area Number 09876011
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 植物保護
Research InstitutionUtsunomiya University

Principal Investigator

倉持 仁志  宇都宮大学, 雑草科学研究センター, 講師 (50241857)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 赤嶺 光  琉球大学, 農学部附属農場, 助手 (90244293)
米山 弘一  宇都宮大学, 雑草科学研究センター, 教授 (00114174)
竹内 安智  宇都宮大学, 雑草科学研究センター, 教授 (90008003)
Project Period (FY) 1997 – 1998
Project Status Completed (Fiscal Year 1998)
Budget Amount *help
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Keywordsコウライ芝 / Zoysia tenuifolia / 与那国島 / 耐塩性 / 除塩 / 耐旱性 / 与那国島産コウライシバ / Zoysia Tenuifolia
Research Abstract

与那国島産コウライシバ(Zoysia tenuifolia Willd.)の耐塩性と耐旱性を解析した所、以下のことが判明した。
1. 耐塩性の解析結果
与那国島産コウライシバと比較の芝草としてノシバ系のエル・トロ、コウシュンシバ系のビクトールおよびヒメコウライシバを用い、NaClを含む土壌(0〜2%)に定植し、耐塩牲の違いを調べた。その結果、比較の芝草3品種は土壌中の塩濃度が高まるにつれて、著しい葉枯れ症状と生育抑制が観察されたが、与那国島産コウライシバは土壌中に2%のNaClを含む場合でも僅かな生育抑制が観察されただけで、極めて耐塩牲の高い芝草であることが判明した。また、これらの芝草の茎葉部に含まれるナトリウムとカリウムを原子吸光分析した所、比較の芝草3品種では土壌中の塩濃度が高まるにつれてナトリウムイオン濃度の増加とカリウムイオン濃度の減少が見られたが、与那国島産コウライシバではナトリウムイオン濃度は増加するものの、カリウムイオン濃度がほぼ一定に保たれていることが判明した。従って、与那国島産コウライシバの耐塩牲は塩を吸収しても耐えられるという特性だけではなく、カリウムによる細胞内の浸透圧調節機構にも由来するものと考えられた。また、定植後120日で茎葉部を刈り取った場合、1%のNaClを含む土壌では1ヘクタール(ha)当たり約12.5kg、2%のNaClを含む土壌では約8.5kg除塩可能であることも示され、与那国島産コウライシバは塩類集積土壌の緑化ばかりでなく、除塩にも有効な芝草であることが判明した。
2. 耐旱性の解析結果
与那国島産コウライシバの耐旱性は、(1)他の芝草に比べ、根が地下深くまで伸長すること、(2)乾燥条件下では葉を巻き、水分の蒸散を低く抑えてしまうこと等に由来することが判明した。
これらの結果については日本芝草学会ならびに日本雑草学会に投稿予定である。
3. その他
与那国町議会で与那国島産コウライシバの優れた形質について説明を行なった所、この芝草は町の条例で保護植物に指定された。

Report

(2 results)
  • 1998 Annual Research Report
  • 1997 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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