Project/Area Number |
09877016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental physiology (including Physical medicine and Nutritional physiology)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
永富 良一 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20208028)
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Project Period (FY) |
1997 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 単球 / CD14 / 骨髄 / 単球前駆細胞 / 運動負荷 / 接着分子 / 機械的伸展 / mRNA |
Research Abstract |
機械的伸展刺激が免疫担当細胞群の機能を修飾するか否かを探るために、培養単球に機械的伸展刺激を加え、機能的変化が誘導されるか否かを検討した。平成9年度には、ヒト末梢血単球に接着分子インテグリン共通β鎖CD29に特異抗体を介して磁気ビーズを付着させ、これを電磁石で接線方向に機械的伸展刺激を加えると、刺激を加えていない細胞に比して、FcγI受容体を介する免疫複合体の貧食反応に伴う活性酸素の産生量が有意に増加することが明らかになった。そこで、平成10年度には、伸展刺激を行った単球と、未刺激単球からcDNAを調製し、subtraction法、及びdifferential display法にて、伸展刺激特異的に誘導されるcDNAのクローニングを試みたが、残念ながら特異的なクローンを得ることができなかった。平成11年度は、マウスを一回一時間トレッドミル上で運動させ、単球の分化の場である骨髄において機能的に亢進している可能性のある表現型を持つ単球の前駆細胞の有無をフローサイトメーターを用いて調べた。その結果運動3日目にマウスにおいては通常組織マクロファージにしか発現せず、骨髄において通常認められないCD14陽性単球前駆細胞が一過性に出現することを見いだした。この細胞が将来組織あるいは末梢血において生体防御に有利な作用をするか否かは今後の検討課題である。CD14陽性単球前駆細胞は運動に伴い誘導されたが、骨髄レベルでの機械的伸展刺激の直接作用か否かは明かではない。
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