Project/Area Number |
09877078
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
三浦 伸彦 東北大学, 薬学部, 助手 (20229644)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永沼 章 東北大学, 薬学部, 教授 (80155952)
|
Project Period (FY) |
1997
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
|
Keywords | カドミウム / 耐性因子 / メタロチオネイン / ノックアウトマウス / カドミウム耐性細胞 / ディファレンシャルディスプレイ |
Research Abstract |
カドミウム(Cd)に対する耐性因子としてメタロチオネイン(MT)が知られているが、MTだけではその耐性獲得機構を説明できないようなCd耐性細胞の例もいくつか存在し、また遺伝子操作により細胞内MTレベルを上昇させてもCdに対して耐性が認められないとの報告もあることから、MT以外の重金属耐性因子の存在が予想される。そこで本研究ではMT遺伝子欠損マウスの肝臓から樹立した不死化細胞(KO-cell)よりCd耐性細胞を単離し、この細胞にCd耐性を与えている因子の検索・同定を試みた。その結果、まずKO-cellに90%致死量の塩化カドミウムを添加して生き残って増えてきた細胞を得、この操作を3回繰り返すことによってCdに耐性を示す細胞集団(KO-Cd cell)を単離することに成功した。本細胞は親株であるKO-cellに比べてCdに対して約2倍の耐性を示すと共に、無機水銀に対しても耐性を示したが亜鉛に対しては殆ど耐性を示さなかった。KO-Cd cellはMT遺伝子を欠損しているため、この耐性細胞はMT以外の細胞内因子の量的(或いは質的)変化により耐性を獲得した可能性が高い。そこで次にKO-cellとKO-Cd cellとの間で発現量の異なる遺伝子をDifferential Display法を用いて検索した。その結果、KO-Cd cellで再現性良く高発現している5種のPCR産物を確認することができた。現在これらPCR産物の塩基配列解析を行っているが、今後その情報を基にしてcDNAを単離し、Cd耐性との関連を調べていく予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)