胸部単純X線写真正面像を利用した骨量推測に関する研究
Project/Area Number |
09877083
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
藤原 奈佳子 (久保 奈佳子) 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (30178032)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳留 信寛 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (00037441)
佐藤 寿一 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (10285223)
永谷 照男 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (40144018)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 胸部単純X線写真正面像 / 骨量 / 推測 / スクリーニング / 上腕骨骨頭部 / 画像解析 |
Research Abstract |
本研究の目的は、既存の胸部単純X線写真正面像を利用して骨量を推測し、骨粗髭症のスクリーニングとして胸部単純X線正面像を利用することの可能性を検討することである。昨年度は、NIH(National Institutes of Health)Imageを用いて四角形のROIで画像解析を行った。今年度は、Micro Soft社製、Visual Basic Ver.5を用いて独自の濃度測定プログラムを開発した。胸部単純X線正面像をRATOC PXS-350Ver1.00を用いてデジタル画像として取り込み、右側の上腕骨骨頭部中央部分を垂直に縦断する1ピクセル幅の直線上を濃度測定の対象範囲とした。測定範囲は皮質部分を除いた骨梁部分で、濃度測定は1ピクセルごとに行った。画像解析による骨密度指標としては変動係数(標準偏差/平均濃度)を用いた。これを用いた理由は、骨梁の間隙の程度を濃度分布の差(標準偏差)として捉え、さらにX線撮影時の条件を補正するために標準偏差を平均濃度で除すことで画像から得られる骨密度指標と考えたからである。画像解析測定対象となったピクセル数は、平均して66.7である。今回の対象資料は、某病院受診者で、胸部単純X線写真のある者のうち、Hologic QDR-1000/wから算出された骨密度BMD(gms/cm^2)の評価がされている女性23名である。各指標の平均値は、胸部写真撮影時年齢が74.0歳、BMDが0.72、胸部写真の画像解析から得られたCVが4.41であった。BMDとCVの相関係数は-0.291(p=0.18)でBMDとCVの関連はみられなかった。先年度に実施した14名(平均年齢68.9歳)の成績ではBMDとCVとの正相関0.548(p<0.05)であり、今年度の成績とは一致しなかった。この原因について、画像解析上の問題であるのか、対象とした年齢層のちがいであるのかを検討するために、現在、30歳代18名、40歳代58名、50歳代39名、60歳代8名についてデジタル画像への取り込みを完了し、解析をすすめている。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)