Laminin-2欠損先天性筋ジストロフィーにおける細胞性免疫不全の発症機序
Project/Area Number |
09877121
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
松村 喜一郎 帝京大学, 医学部, 助教授 (50260922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 史明 帝京大学, 医学部, 助手 (40286993)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | TLBP30 / laminin / 細胞接着因子 / 細胞性免疫不全 / 胸腺 |
Research Abstract |
目的:Laminin-2欠損先天性筋ジストロフィーとそのモデル動物dyマウスでは細胞性免疫不全が認められるとされる.このことは胸腺でのT細胞の分化にlaminin-2が非常に重要な役割をはたしていることを示唆している.我々は胸腺でのT細胞の分化におけるlamininの役割を検討するために,胸腺に発現するlaminin結合蛋白の検討を行った. 方法:鶏胸腺より蛋白を抽出し,lamininによるblot overlay法によりlaminin結合蛋白を同定した. 結果:鶏胸腺中に分子量30kDaのlaminin結合蛋白(TLBP30)を見い出した.TLBP30はpH12,0.5M NaClで可溶化されるが2%Tritonでは可溶化されなかった.TLBP30はlaminin-1とlaminin-2の両者と結合した.またTLBPはheparinカラムに強い結合を示し,TLBP30とlamininとの結合はheparin,heparan sulphateにより完全に抑制された.現在鶏胸腺よりのTLBP30の精製を施行中である. 結論:TLBP30は胸腺に存在するlamininとheparinに結合する蛋白で,生体内ではlamininとheparan sulphate proteoglycanとの結合をmodulateしている可能性が推測された.その機能追及を目指して現在さらなる研究を展開中である.
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)