Project/Area Number |
09877197
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内分泌・代謝学
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
宮崎 純一 大阪大学, 医学部, 教授 (10200156)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | IL-12 / IL-10 / トランスジェニックマウス / 膵島 / 免疫拒絶 / 移植 / 発生工学 |
Research Abstract |
糖尿病の抜本的療法の可能性を担うものとして、膵島移植が注目されるが、これまではブタなどの膵島を、免疫系から防御するため半透膜の中に包み込んだバイオハイブリッド型人工膵島として使う試みが主流であった。しかし半透膜の材質の問題などから、β細胞機能の長期維持の点で実用化は困難である。これを解決する方法として、膵島細胞を遺伝子工学的に修飾し、抑制的な免疫制御分子を発現させ、そのままの形で移植することが考えられる。本研究は、viral IL-10、IL-12P40、TGFβ1などのサイトカインや細胞表面分子を膵島細胞で発現するトランスジェニックマウスを作製し、その膵島細胞を異系統のマウスやラットに移植し、長期的なβ細胞の機能維持を解析することにより、移植膵島への拒絶反応制御の技術基盤を確立することを目的に行ったものである。ラットグルカゴンプロモーターにviral IL-10、マウス IL-12P40、TGFβ1(活性型)cDNAを結合した合成遺伝子を作製し、C57BL/6マウスの受精卵にマイクロインジェクション法により導入し、トランスジェニックマウスを得た。これらを繁殖し、膵臓から分離したRNAのRT-PCR法などによりトランスジーン発現を確認した。これらトランスジェニックマウスから膵島を単離し、他の系統のストレプトゾトシン誘発糖尿病マウス(Balb/cなど)の腎皮膜下や皮下に移植した。これらのマウスについて、血糖維持効果、インスリン分泌能を追跡・検討を行っている。
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