BMPによる異所性骨髄形成を利用した骨髄ミクロキメリズムの誘導
Project/Area Number |
09877204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
中内 啓光 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (40175485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 英樹 筑波大学, 臨床医学系, 講師
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | BMP / 異所性骨髄形成 / ミクロキメリズム / 骨髄微小環境 / 免疫寛容 |
Research Abstract |
近年、肝臓移植後のレシピエント患者においてドナー細胞による血球系キメリズムが報告され、肝臓移植に伴うドナー特異的免疫寛容の機序の一つとして考えられるようになった。我々も骨髄キメラの系を用いて血液キメラが胸腺におけるclonal deletionを引き起こし、ドナー移植皮膚片に対する寛容を誘導することを示した.そこで本研究では放射線照射や強力な化学療法無しに血液キメラを誘導する系を確立することを試みた.Ly5コンジェニックマウスを用いた骨髄移植の系では放射線照射をしなくても5x10^7個以上の骨髄細胞を移植することにより、1-5%程度のキメリズムを作ることが可能であった.現在さらに効率を上げるため、Stem Cell FactorやG-CSF投与後に移植を行うことを試みている.BMPファミリー遺伝子を強制発現させることにより新しく骨髄微小環境を作るという目的で、BMPファミリー遺伝子のうち、BMP2遺伝子を発現ベクターに組込み、マウス個体の筋肉内に投与したが、これまでのところ明確な異所性の骨髄形成は見られていない.現在、マウス線維芽細胞に上記遺伝子を導入発現させたクローンを確立し移植実験を行うことならびにリコンビナントBMPによる異所性骨髄形成を試みている.
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)