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キナーゼ活性を欠く新しい増殖因子型受容体Nelの造血幹細胞機能制御における役割

Research Project

Project/Area Number 09877209
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Hematology
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

松井 利充  神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (10219371)

Project Period (FY) 1997
Project Status Completed (Fiscal Year 1997)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
KeywordsHEP / Ephファミリー / 増殖因子受容体 / 造血幹細胞 / チロシンキナーゼ / 中枢神経 / Tリンパ球
Research Abstract

多能性造血幹細胞は多分化能とともに自己複製能をも有する、造血組織の恒常性維持に不可欠な細胞である。その増殖・分化は、生体防御機構としての免疫反応や炎症反応においても重要な役割を演じているサイトカインや増殖因子およびホルモンなどの細胞間情報伝達因子により制御されていると考えられているがその実体は明らかでない。増殖因子の生物学的機能の発現には、細胞膜表面の特異的受容体への結合にもとづく内因性チロシンキナーゼの活性化が必須である。最近では、増殖因子受容体のみならずサイトカイン受容体やG蛋白共役型のペプチドホルモン受容体、接着因子のシグナル伝達においてもチロシンキナーゼが重要な働きをしていることが明らかにされている。今年度、私達は新しい増殖因子受容体の探索中に、ヒト正常組織に高発現しているキナーゼ活性を欠失した増殖因子型受容体、HEP受容体を見いだし報告した。本受容体は内因性チロシンキナーゼ活性に必須なキナーゼ領域のコンセンサスアミノ酸配列10アミノ酸残基のうち6個に置換を認める。細胞外領域をc-fms受容体に置換したキメラHEP受容体発現細胞株を用い、受容体チロシンキナーゼ活性を検討したところ、内因性キナーゼ活性は全く認められなかった。キナーゼ活性を欠く受容体は変異受容体として様々な疾患の遺伝的要因として報告されてきたが、正常遺伝子にコードされ、正常組織に蛋白発現している本受容体がどのような生理的機能を担っているのか大へん興味がもたれる。今後、このヒト正常細胞に高発現するキナーゼ欠損型の新しいEphファミリー受容体,HEP,の生理的機能の解明を行うとともに、ヒト癌細胞における生物学的意義を検討することにより、内因性チロシンキナーゼ活性を必要としない未知の増殖因子受容体の活性発現機構を明らかにすることができると考えている。

Report

(1 results)
  • 1997 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

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All Publications (1 results)

  • [Publications] H.Matsuoka et.al.: "Expression of a kinase-defective Eph-like receptor expressed in the normal human brain" Biochem.Biophys.Res.Commun.235. 487-495 (1997)

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      1997 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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