Project/Area Number |
09877274
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Shimane Medical University |
Principal Investigator |
八田 順子 島根医大, 医学部, 助手 (50263538)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 重水 / 水頭症 / カオリン / コラーゲン / マクロファージ / マウス |
Research Abstract |
カオリン誘発水頭症に対する重水の影響を検討した.即ち,カオリン大槽内注入により作成した水頭症モデルマウスに対して,30%重水および100%軽水をそれぞれ飲料水として投与した.大槽内注入後28日目に屠殺し,組織学的解析を行った.また行動解析についても検討を行った.組織学的検索および画像解析の結果,重水投与群では脳室容積の拡大が軽水投与群に比較して軽度であった.運動量の低下は重水投与群では軽水投与群に比べ軽度であった.軽水投与群では,大槽周辺部くも膜下腔における結合織の著しい線維増生が観察されたが,重水投与群では線維増生は軽度であった.免疫染色の結果、大槽周辺部くも膜下腔における結合織はMac3陽性の大食細胞と考えられる遊走細胞浸潤を中心とし,その周辺をI型collagen陽性線維が取り囲んでいた。大槽周辺部における線維芽細胞の電顕的観察では、重水投与群において線維芽細胞の粗面小胞体の拡張が軽水投与群に比較して低下しており、これより重水投与群において蛋白合成が阻害されている可能性が考えられた。これらの結果より,カオリンにより誘発されるくも膜下腔の炎症によって生ずる、線維芽細胞の増殖、コラーゲン合成を重水が抑制し、結果としてくも膜下腔の癒着が抑制されたために,癒着の2次的変化として起こる脳室容積の拡大および運動量の低下が抑制されたと考えられた.
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)