Project/Area Number |
09877363
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
青柳 敏彦 新潟大学, 歯学部附属病院, 助手 (80283018)
|
Project Period (FY) |
1997 – 1998
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Keywords | 歯周炎 / T細胞 / ポルフィロモナス・ジンジバリス / 補助刺激分子 / T細胞クローン / 血清抗体価 |
Research Abstract |
初年度の結果より、Porphyromonas gingivalis(P.gingivalis)に対する血清抗体価の高い歯周炎患者の末梢血単核細胞が、P.gingivalis外膜(OM)抗原刺激により、高い増殖反応を示すことが明かとなったが、2次刺激以降、増殖反応が抑えられることがわかった。そこで、P.gingivalisOM刺激で誘導されてくる細胞について補助刺激分子(CD28,CTLA-4,CD40L)の発現とサイトカイン mRNA発現(IFN-γ,IL-4,IL-10,TGF-β)に関して検索した。その結果、歯周炎患者においてP.gingivalisOM刺激後のCD4陽性T細胞中のCTLA-4陽性細胞の割合が、健常人に比較して有意に多かった。サイトカインmRNA発現に関しては、IFN-γmRNA発現が、健常人と患者の両群でP.gingivalisOM刺激で増強されたが、TGF-βに関しては、有意に抑制された。CTLA-4の機能的な役割を検討するために、1次刺激後、誘導されてきた細胞を、CTLA-4Ig存在下で、P.gingivalisOMで再刺激をして増殖反応を調べたところ、有意に抑制され、CTLA-4がT細胞の活性化、増殖を促進する作用があることが示唆された。しかし、2次刺激以降、細胞増殖が抑えられることから、アポトーシスの可能性が示唆され、それを確認するため、Fas(CD95)及びFasL抗原の発現を検索した。その結果、CD4_+CD95_+細胞は増加したが、FasLmRNA発現の増加はみられず、アポトーシスの可能性は認められなかった。以上のことから、歯周炎患者の末梢血由来T細胞は、P.gingivalisOMに対して増殖反応を示すが、それには補助刺激分子であるCILA-4を介したシグナル伝達が重要な役割を担っている可能性が示された。
|