Project/Area Number |
09877400
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
田中 彰 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (60267268)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 顎関節 / アミロイド骨関節症 / 腎不全ラット / 透析療法 / 関節炎 / 骨嚢胞所見 |
Research Abstract |
平成10年度は前年度に行った透析患者のスクリーニング調査をもとに、顎関節画像所見を中心とした調査と顎関節における実験的アミロイド沈着に関する実験を中心に研究遂行した。 画像診断の検討は顎関節における何らかの症状を訴え、新潟市信楽園病院において慢性腎不全血液透析療法中の患者25名を対象とした。画像診断は、側斜位経頭蓋撮影法(Schuller法)を中心に施行し、顎関節における骨変化を検討した。x線所見において明らかな骨変化を認めた症例にはCT、MRI、骨シンチグラフィーを施行し、総合的に骨変化を検討した。画像所見の検討では、骨変化を有する患者群の透析年数が有意に高く(P<0.05)18.33±9.11(平均±SD)年であった。骨変化は25例中16例に下顎頭のsurfaceerosionを認め、以下concavityとbonecystが6例であった。また骨変化別に年齢、透析年数、生化学データを検討した。 erosionを有した患者の平均透析年数は、20.19±7.52年で有さない群に比して有意に高かった(P<0.01)。さらにbonecystを有する患者の平均透析年数も、25.50±2.43年で有意に高く(P<0.05)、骨変化別では最も長い平均透析年数を示した。生化学的データの比較検討ではいずれも有意差は認められなかった。この2つの変形所見は、透析に伴う進行性退行性変化の可能性があり、今後もさらに症例を重ね、検討を要すると思われた。 アミロイド沈着に関する実験は前年度の予備実験をもとに生後6週齢のLEW/SsN Slcラットを用い、平成11年2月現在遂行中である。前年度Trenthanらの方法に従い、ラット顎関節におけるII型コラーゲン関節炎の作製を試みたが、顎関節において関節炎の発症が十分でなかったため、Zanmaらの方法によるアジュバント関節炎を作製し行っている。
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