キャピラリー電気泳動法による歯からのD1S80型およびSTR型分析について
Project/Area Number |
09877409
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
堤 博文 日本大学, 歯学部, 助手 (30188594)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向山 レイ 日本大学, 歯学部, 講師 (40059902)
小室 歳信 日本大学, 歯学部, 助教授 (50139200)
|
Project Period (FY) |
1997
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
|
Keywords | 歯科法医学 / 個人識別 / キャピラリー電気泳動 / 歯髄 / vWAローカス / D1S80ローカス |
Research Abstract |
歯科診療時に採取した新鮮歯髄(10例)および1〜23年室内に保存した歯から採取した陳旧歯髄(20例)からDNAを抽出し,PCR法で増幅したD1S80およびvWAローカスのキャピラリーゲル電気泳動(CGE)法による型判定を試みた。CE装置はQuanta4000(waters)を用い,またキャピラリーカムは内径75μm・長さ35cmを用い,これにポリアクリルアミドゲル(PAG)を充填した。カラムへの試料DNAの注入は電気インジェクション法で行い,泳動は0.1Mトリスほう酸および7M尿素(pH7.2)を含む泳動用緩衝液を用いて行った。型判定は254nmの紫外線吸収測定を行った。 【結果】 D1S80ローカス(16塩基のVNTR)ではこれまでに発見されている29のアリールについて,アレリックラダーマーカーを試料としてCGE法により分離可能か否かを検討したところ,8%T-3.3%Cで分離可能であった。そこでDNA型既知の試料とマーカーを同時に泳動したところ,その型を示すミグレイションタイム(MT)におけるピークの増大が認められ,正しく型判定することが可能であった。 つぎに,vWAローカスについて検討した。まずヘテロ型のDNAを試料として泳動電圧(310〜240V/cm)が分離能に及ぼす影響を検討したところ,電圧が低くなるに従って各アリールのMTは遅くなり,またその差は開く傾向が認められた。つぎに,PAG濃度について検討したところ,5%T-0.5%Cの条件で最も優れた分離能を示した。さらに,vWAローカスのアレリックラダーマーカーを泳動したところ,4塩基のVNTRであり,アリール数も8存在するために分離は困難であった。そこで,プライマーと各アリールのMTを基準点とする型判定線を作製し検討したところ,歯髄DNA30例について型判定は可能であった。これらのvWA型は従来のスラプゲル電気泳動法により判定されたDNA型と同一であった。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)