Project/Area Number |
09877429
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
長澤 滋治 北海道大学, 大学院薬学研究科, 教授 (70029958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 和彦 北海道大学, 大学院薬学研究科, 助教授 (10113581)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | セレン / 細胞増殖 / チオレドキシン還元酵素 |
Research Abstract |
Tリンパ球腫Jurkat細胞を無血清で培養する際,亜セレン酸を加えないと,細胞は2日目に細胞のサイズの減少を認め,約3日で死滅する.2日目の細胞に亜セレン酸を添加して更に培養を続けると,添加されたSe濃度に依存して細胞は生存維持・増殖することが観察された.また,^<75>Se標識亜セレン酸と細胞内Seの低下したJurkat細胞を12時間反応後,細胞貢画分をSDS-PAGE/イメージアナライザーで解析したところ,複数のSe含有蛋白質の発現を認めた.細胞増殖活性の発現と平行して合成されるSe含有蛋白質を探索したところ,分子量57Kの蛋白質が候補の一つであった.最近,57KのSe含有蛋白質としてチオレドキシン還元酵素が報告されたので,ヒト胎盤を出発材料にチオレドキシン還元酵素を分離・精製した.精製標品はタンパク質1モルあたり約1モルのSeを含んでいた.チオレドキシン還元酵素に対する単クローン抗体の調製を試み,数種の抗体を得ることに成功した.さらに,これらの抗体を用いて酵素抗体法によるチオレドキシン還元酵素の定量法を確立した.Se欠乏細胞から調製したチオレドキシン還元酵素の蛋白量を酵素抗体法で測定したところ,酵素の比活性やSe含量は,正常細胞から調製した酵素のそれぞれ約50%であった.これらの結果は,Seを含まず酵素活性を持たないチオレドキシン還元酵素が生合成されていることを意味する.これらの知見を踏まえ,チオレドキシン還元酵素の細胞増殖因子としての可能性について更に検討する予定である
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)