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接触性皮膚炎の痒みの動物モデルの作製

Research Project

Project/Area Number 09877433
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Biological pharmacy
Research InstitutionToyama Medical and Pharmaceutical University

Principal Investigator

長澤 哲郎  富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 助手 (00126541)

Project Period (FY) 1997
Project Status Completed (Fiscal Year 1997)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywords痒み / 動物モデル / アレルギー性接触皮膚炎 / DNCB / 掻き動作 / マウス
Research Abstract

2,4-dinitrochlorobenzen(DNCB)アレルギー性接触皮膚炎マウスが接触皮膚炎の痒みの動物モデルとして利用できるかを明らかにするため、以下の実験をおこなった。雄性ICR系マウスの耳に0.5%DNCB-4:1アセトン・オリーブ油溶液(A/O)25mulを塗布して感作誘導を行い(0週)、その後、1、2及び3週目に0.5%DNCB-A/O10mulを塗布した。第4週目にマウスの吻側背部(前日に除毛)に0.2%DNCB-ethanolを10mul塗布し、行動観察用ケージ(25x18x30cmのアクリル製ケージをアクリル板で4室に仕切ったもの)に入れ、その行動を無人環境下にビデオ撮影した。録画再生によりマウスの掻き動作の観察を行った。その結果、感作群の掻き動作の回数は41.5±15.8回/2hr(n=8)、一方、溶媒処置群の掻き回数は8.6±1.8回/2hr(n=8)であった。0.2%DNCB-ethanolで誘発された掻き回数はDNCB感作群が非感作群にひ画して有意に増加した。また、アレルギー性接触皮膚炎の炎症反応の強さは、DNCBを反対側耳介に塗布し反応を惹起しその24時間後耳介の暑さをdial thickness gaugeで測定し耳介膨張を指標とした。耳介膨張はDNCB感作群にのみ観察された。これらの結果は、DNCBのアレルギー性接触皮膚炎に伴い掻き行動が誘発されることを明らかにした。次に、この掻き行動が痒みに由来するかを調べるため、ヒトで抗痒作用を示すステロイド剤がDNCBのアレルギー性接触皮膚炎に伴う掻き行動を抑制するかを調べた。DNCB感作マウスに0.2%DNCB-ethanolで掻き行動を誘発する1時間前にbecromethasone(0.1mg/kg)経口投与したところ、対照群の掻き回数46.5±15.8回/2hr(n=8)に比較し、ステロイド処置群のそれは27.9±9.9回/2hr(n=8)と回数が低下した。ステロイド処置による掻き行動の抑制は、この掻き行動の一部に痒みに由来する行動が含まれている可能性の高いことを示唆した。従って、DNCBのアレルギー性接触皮膚炎マウスは接触皮膚炎の痒みの動物モデルして利用できる可能性が高いことを示すものと考えられる(本研究の一部は第71回日本薬理学会年会発表予定)。

Report

(1 results)
  • 1997 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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