受容体のリガンド結合領域を用いた新しいリガンド探索用プローブの開発
Project/Area Number |
09877436
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊藤 信行 京都大学, 薬学研究科, 教授 (10110610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 恵一 京都大学, 薬学研究科, 助手 (50252466)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | FGF / 受容体 / リガンド / 発現 / 増殖因子 |
Research Abstract |
FGFはペプチド性細胞増殖因子で,現在,16のmemberからなるfamilyを形成している。FGFはチロシンキナーゼ型受容体,FGFR,介してその作用を発現する。我々はFGF familyに属する親規シグナル分子を探索するために,組換えFGFRのリガンド結合領域を作成し,そのリガンド結合活性を調べた。 ラットFGFRのリガンド結合領域である細胞外ドメインに検出用,精製用タグをそのC-末端に付加した組換えタンパク質をコードするcDNAをbaculovirus発現ベクターに組込み,昆虫細胞でFGFRの細胞外ドメインを発現した。発現したFGFRの細胞外ドメインは検出用のE-tagをanti E-tag抗体を用いて検出した。その結果,昆虫細胞で発現したFGFRの細胞外ドメインは効率良く細胞外へと分泌された。さらに,細胞外に分泌されたFGFRの細胞外ドメインをNi-affinity columnを用いたaffinity chromatographyにより精製した。精製されたFGFRの細胞外ドメインは約60kDaのタンパク質であることが明らかになった。 精製FGFRの細胞外のリガンド結合活性を表面プラズマ共鳴法を原理とするBiosensor,BIOCORE,を用いて検討した。精製FGFRの細胞外ドメインをセンサーチップに固定し,リガンドとして,aFGF,bFGFを用いてその結合活性を測定した。FGFRの細胞外ドメインはaFGFと解離平衡定数2.1x10^<-8>,bFGFと解離平衡定数1x10^<-8>の親和性を示した。 組換えFGFRの細胞外ドメインは昆虫細胞で高収量で産生され,その結合活性を保持していることが明らかになった。従って,本研究で得られた精製FGFRの細胞外ドメインは,FGF受容体の親規リガンド探索に有用なプローブになるものと期待される。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)