Project/Area Number |
09877460
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory medicine
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐々木 毅 (1998) 東北大学, 医学部, 教授 (50110656)
石井 智徳 (1997) 東北大学, 医学部, 助手 (10282138)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
無量井 泰 東北大学, 医学部, 助手 (00241638)
石井 智徳 東北大学, 医学部, 助手 (10282138)
佐々木 毅 東北大学, 医学部, 教授 (50110656)
|
Project Period (FY) |
1997 – 1998
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
|
Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 自己抗体 / V遺伝子 / 全身性エリテマトーデス / 全身性エリテマトーデス(SLE) / T細胞 / ディファレンシャル、ディスプレイ法 |
Research Abstract |
1. 臓器障害性自己抗体VH遺伝子発現を指標とした臨床病態の追求。 (1) ヒト末梢血単核球(PBL)サンプルを用いて臓器障害性抗DNA抗体遺伝子V3-7の検出をPCRにより計った。その結果、V3-7DNAは全身性エリテマトーデス(SLE)例PBLの他にも、健常人PBLにても検出できた。すなわち自己抗体遺伝子は末梢血リンパ球中に広く存在することが明らかとなった。SLEではsomatic mutationを有するIgM型B細胞クロンが存在することが特徴的であった。V3-7PBLでV3-7遺伝子検出は可能となったので、このmRNAの定量的把握が自己免疫疾患発現の早期診断あるいは治療効果判定上の指標となる可能性がある。 (2) V3-7遺伝子の多型性について。 ヒトPBL由来のDNAを用いてV3-7遺伝子の多型性とSLE病態との関連を追求した。V3-7特定の多型性はSLE骨髄(ループス腎炎)発現と相関した。 2. SLE特異的遺伝子の検出及び臨床的意義の追求。 SLE由来T細胞に特異的に発現する遺伝子を蛍光ディファレンシャルディスプレイ(D.D)法で検出することを試みた。(1)HTLV-1トランスフォームT細胞クローンよりSLE特異的に発現しているバンドを10、SLE特異的に発現が抑制されているバンドを16検出した。(2)これらより1つのSLE T細胞に特異的に発現が抑制されているフラグメントを得た。(3)同様に両親由来のT細胞クローンに発現し、SLEクローンにおいては未発現のフラグメントを得た。(4)各々のフラグメントについて、他のSLE或いは正常人由来クローンでの発現様式を検索した。(5)SLE T細胞に発現していたフラグメントについて他の正常人、SLE患者由来のT細胞でその発現を検討した。 現時点で臨床での指標として極めて有用なDNAフラグメントの採取について成功しているとはいえない。が、D.D.法により、SLE T細胞に関連の深い遺伝子の採取が可能であることを認めたので、臨床及び病態上の意義の追求に役立てよう。
|