三塩基繰り返し配列異常を来す神経・筋疾患の新しい遺伝子診断システムの開発
Project/Area Number |
09877462
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory medicine
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
難波 栄二 鳥取大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (40237631)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 三塩基繰り返し配列 / 筋緊張性ジストロフィー症 / 脆弱X症後群 / PCR法 / 遺伝子診断 |
Research Abstract |
筋緊張性ジストロフィー症や脆弱X症候群などの三塩基繰り返し配列異常で発症する疾患の新しい診断法の研究を行った。まず、これらの疾患の診断がPCR法で可能になるようにシステムを作成した。このシステムは、PCR産物をアガローズゲルにて電気泳動した後にナイロンメンブランに固定する。次にこのナイロンメンプランをビオチンラベルオリゴヌクレオチドとハイブリダイゼーションする。最後にこのオリゴヌクレオチドを非アイソトープ法で検出するものである。この方法により、筋緊張性ジストロフィー症、脆弱X症候群、Huntington舞踏病、DRPLAの解析が可能となり、数多くの臨床検体の診断が可能であった。しかし、Huntington舞踏病やDRPLAではさらに詳細な繰り返し配列数を検討する方が望ましいと考えられた。そのためにHuntington舞踏病やDRPLAに関しては、オートシークエンサーにて詳細な繰り返し配列の数の検討を試みたが、延長したアレルは検出が困難になる欠点が明らかになった。 これらの検討から、さらに生体分子間物質相互作用検出装置を用いて、簡便に診断する研究を進めた。まず、センサーチップにビオチンラベルしたオリゴヌクレオチドを固定させる条件を検討した。現在、PCR産物をこの装置にて解析する条件について検討を行っている。PCR産物を一本鎖にし、ハイブリダイゼーションが可能になる条件を、詳細に検討する必要があることが明らかになってきた。この条件の設定を詳細に行うには、装置に用いる溶液を根本的に見直し、さらに検討する必要がある。また、この生体分子間物質相互作用検出装置は、1サンプルの検討に1時間程度を要し、時間がかかる欠点も明らかになってきた。 このような状況から、生体分子間物質相互作用検出装置のみでなく、様々な角度から診断する方法を検討することが今後必要であると考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)