Project/Area Number |
09878087
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
プラズマ理工学
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高村 秀一 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (40023254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 哲靖 名古屋大学, 工学研究科, 講師 (60203890)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 高リュードベリ原子 / プラズマ再結合 / 非接触プラズマ / プラズマ-ガス相互作用 / 赤外分光 / 多体的相互作用 / 音波伝搬 / 双極子-双極子相互作用 / 非接触プラズマ子 / 凝縮 / 相転移 |
Research Abstract |
ヘリウム再結合プラズマからの発光を赤外フーリエ分光放射計(オプトリサーチ、Model-101)を用いてスペクトル解析した。その結果n=5→4などの発光線を数本同定することができた。波長2〜14μmの範囲で最も強い発光は4.045〜4.055μmにあることがわかった。この波長範囲の中にはHeIとしては4f-5d;Sのλ=4.0536μm(A=5.2×10^4s^<-1>)がある。同じ5dから落ちる4p-5d;S λ=4.1216μm(A=1.53×10^6s^<-1>)に比してA係数が30分の一と小さいにも関わらず強度はむしろ強い。実験的には、 (1) ヘリウムガス圧力を高めて再結合の度合いを強くすると6mTorr程度までこのスペクトル強度は増大し、後ガス圧力と共に減少に転ずる。 (2) 一方、ヘリウムプラズマに水素ガスを入射し、水素ガス圧力を高めてゆくと、通常の三体再結合ではなく、水素分子を介した再結合にとって代わるのであるが、それにも関わらずこのスペクトル線は水素+ヘリウム全ガス圧力が6mTorrで最大となる。後水素ガス圧力と共に減少する。 水素原子からの発光の中にはn=5→4、λ=4.048μmが存在する。可視域ではH_γ(2p-5d)が観測されているから同じn=5からの遷移であるからこの存在を仮定するのは正当であろう。 現在の分光計の波長分解能はこの波長域で0.01μmであり、λ=4.0536μmと4.048μmの区別ができない。しかし得られた結果を注意深く見ると(1)の場合に長波長のHeIの4.0536μmが、(2)の場合には短波長のHI4.048μmがそれぞれのガス圧力と共に増大しているようにも見える。もしそうだとしてもA係数の小さいHeIがなぜ強く発光するのか疑問が残る。今後衝突輻射モデルとの比較が必要である。
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