RNAに特異的に作用する新規人工核酸(アンチセンス)の合成と抗エイズ作用
Project/Area Number |
09878120
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bioorganic chemistry
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
古賀 理和 愛媛大学, 工学部, 助手 (70263960)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 人工核酸 / アンチセンス / 抗エイズ作用 / RNA特異性 / 核酸分解酵素 / 炭素環5′-NOR oligodeoxynucleotide(ODN) / O-phosphonylmethyl / 核酸有機化学 |
Research Abstract |
抗エイズ作用を有する新規人工核酸(アンチセンス)の開発を目的として、各種oligodeoxynucleotide(ODN)の合成及び機能性について検討した。 まず最初に、5′位のメチレン基を欠いた、各々のnucleoside間が一メチレン鎖短い安定な人工核酸、炭素環5′-NOR ODNを合成した。特に、deoxyadenosine(dA)及びthymidine(T)のHomo-ODNを合成し、UVスペクトルで詳細に分析した結果、RNAと特異的に安定なcomplexを形成する事が判明した。また、各種核酸分解酵素に対して、phosphorothioate型ODN(S-ODN)と比較しても非常に安定であるODNを見い出した。そこで残りの核酸塩基である炭素環5′-NOR deoxyguanosine誘導体の合成について検討し、S-ODNで抗エイズ活性を有するアンチセンスの塩基配列を有する、炭素環5′-NOR ODNの合成について検討を行っている。更に、一部を炭素環5′-NOR dAで置換したアンチセンスODNを合成し、現在抗エイズ作用について検討を行っている。 また、先程とは逆に天然型のDNAに比べて更に1メチレン基追加した構造をもつ、新規な人工核酸3′-O-Phosphonylmethyl(PM)-ODNの合成について検討した。現在、dA及びTのMonomerを既に合成し、そのODNの合成について検討を行っている。 更に、先程の炭素環5′-NOR-nucleoside誘導体を用いて、α側に存在する、酵素ーリン結合間にメチレン基を導入した誘導体、即ち、3′-O-PM-及び2′-O-PM-炭素環5′-NOR-ODNの合成について検討した。現在、dA及びTのMonomerの合成を行い、そのODNの合成について検討を行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)