家族制アルツハイマー病原因遺伝子presenilin-1結合因子の探索
Project/Area Number |
09878174
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nerve anatomy/Neuropathology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
北本 哲之 東北大学, 医学部, 教授 (20192560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辛 龍雲 東北大学, 医学部, 講師 (40271910)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | アルツハイマー病 / プレセニリン1 / yeast two hybrid system / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
早期発症型家族性アルツハイマー病の原因遺伝子として新しく同定されたプレセニン1(PS1)の生物学的機能の解明を目的に、Yeast two hybrid systemを用いてヒト脳cDNAライブラリーよりPS1と結合する因子をスクリーニングした。PS1は、7つの疎水性膜貫通領域を有する膜蛋白で、第6(TM6)と第7番目(TM7)の膜貫通部分の間に大きな親水性酸性ドメインがループ構造をなしており、主要な機能部位を提供しているものと考えられている。そこでTM6-TM7領域をコードするcDNAを主なターゲットにPS1の結合因子を探索した。ヒト脳より抽出したmRNAを用いて、RT-PCRにてTM6-TM7領域をコードするcDNAをクローニングした。PS1cDNAをpLexAベクターに組み入れたものをターゲットして、pB42ADベクターに組み入れたヒト成人脳cDNAライブラリーをYeast two hybrid systemを用いてスクリーニングを行った。結果は有意の陽性クローンは得られなかった。この間PS1は、成熟脳よりも胎児脳でその発現が高いことが報告され、PS1の関連蛋白の検出レベルも高いことが期待される胎児脳のcDNAライブラリーを用いて再度Yeast two hybrid systemによるスクリーニングを行った。結果はまたしても有意の陽性クローンは得られなかった。そこでこのシステムに換え、ヒトPS1の高発現系トランスジェニックマウス(Tgマウス)を作製し、このTgマウス脳内で高発現PS1と結合する因子の探索に着手した。マウスプリオン遺伝子プロモーターにヒトPS1cDNAを組み込んだconstructよりTgマウスを作製し、マウス脳内でPS1蛋白の高発現を確認した。今後このヒトPS1高発現系Tgマウスを用いて、PS1と反応する機能蛋白の探索に取り組む予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)
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[Publications] Parchi P, Capellari S, Chen SG, Petersen RB, Gambetti P, Kopp N, Brown P, Kitamoto T, Tateishi J, Giese A, Kretzschmar H.: "Typing prion isoforms" Nature. 386. 232-233 (1997)
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