Project/Area Number |
09878181
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurochemistry/Neuropharmacology
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
田中 英明 熊本大学, 医学部, 教授 (90106906)
|
Project Period (FY) |
1997
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | 運動ニューロン / 前駆細胞 / P53 / 神経管 / ヘッジホッグ蛋白質 |
Research Abstract |
神経細胞を分子細胞レベルで研究するためには、細胞株が存在すれば大変に便利である。しかし、神経細胞は分化後は細胞分裂しないという特徴を持つため、神経細胞の細胞株として知られるニューロブラストーマやPC12細胞では、神経細胞としての多くの性質が失われてしまっている。この研究計画では、神経細胞そのものではなく、その前駆細胞を株化することを試みた。P53癌抑制蛋白質の遺伝子欠損マウスの由来の細胞は、細胞周期の制御が異常であり、突然変異を生じやすいことから細胞株が得られやすいとされている。P53遺伝子欠損マウス胎仔(E8-9)から脊髄レベルの神経管を取り出し、単一細胞に単離後、FGF、EGFなどの細胞成長因子を添加した血清不含有培養液で継代培養した。その結果、継代培養後も増殖を続ける細胞が得られた。この様な細胞は、通常の神経管細胞の培養では見出せない。次に、これらの細胞が神経細胞への分化能力を持つ細胞であるかどうかを調べるために、神経管細胞を運動ニューロンに分化させる効果を持つヘッジホッグ蛋白質を発現する細胞株の上清を培養液に加えた。しかし、この状態では神経細胞が出現せず、これまでのところ得られた継代培養が可能な細胞集団が神経前駆細胞であるかどうか決定し得ないでいる。
|