Project/Area Number |
09895022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
船舶工学
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Research Institution | 神戸商船大学 |
Principal Investigator |
三木 楯彦 神戸商船大学, 商船学部, 教授 (30031446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 裕司 三浦工業株式会社, 舶用営業部・舶用メンテナンス課, 課員
竹本 静夫 東海大学, 海洋学部航海工学科, 講師 (00179673)
橋本 武 神戸商船大学, 商船学部, 教授 (10031444)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | オンボードメンテナンス / 船舶保全 / 入渠修理費 / 日程管理手法 / PERT・CPM / シミュレーション分析 / 船舶の稼働率 |
Research Abstract |
船舶保全の本来的意義は運航経費の節減にあり、中でもオンボードメンテナンスは船社や船舶管理会社が広く採用し始めている。種々の船舶保全形態に関して従来の方法に関してその経済的得失の分析が十分になされているとは言えないし、オンボードメンテナンスの実施範囲、入渠修理費用軽減とオンボードメンテナンス費用の比較など長期にわたっての評価数字に現れるものだけに限らず、性能維持上の総合的技術評価が望まれる。 そこで、修理のための入渠を初めとする船舶保全の現状と実態を海外視察を含めた調査に基づき、船舶保全の計画化の重要性を確認するに至った。この結果を踏まえ、主として船舶の維持補修の日程管理の方法と実際の入渠作業データを基にPERT・CPM手法を用いた入渠作業の日程短縮化と、移行の効果測定について考察した。また、資金の使途を新船建造投資、運航費、維持補修費の中で流動的に予算配分を考えオンボードメンテナンスの進展に備えるほか、維持補修のインセンティブを設け、船舶設計に際して維持補修を考えたものとすることを提唱した。次いで船舶の運航と保全は今や、船員の常務となりつつあり、オンボードメンテナンス体制の要である補修部品配備のシミュレーション分析手法を提案した。混乗船、便宜置籍船、近代化混乗船のような配乗形態と船舶の運航環境に応じた船舶保全計画の樹立に向けて、その日程管理を通し船舶にどの補修部品をどれだけ配備すればよいかという基礎研究を行った。現在のいくつかの船舶運航形態に対応して24時間体制で保全を強化して高コストでも年間稼働率を高く保つのがよいか、稼働率が多少低くてもコストを低位にとどめるかという選択は船種や航路によって異なると考えられる。 終わりに、メンテナンス要員の技術水準と訓練は今後非常に重要となるであろう。オンボードメンテナンスと入渠工事を組み合わせた作業計画の日程化により、最も効果の上がる方法を提案し、同時にその手法的体系の基礎を構築できたものと考える。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)