心筋への術中補助的Revascularization法の開発
Project/Area Number |
09897010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
野一色 泰晴 横浜市立大学, 医学部, 講師 (60033263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩井 芳弘 横浜市立大学, 医学部, 助手 (30275044)
山根 義久 東京農工大学, 農学部, 教授 (50262225)
大越 隆文 帝京大学, 医学部, 講師 (50185237)
遠藤 真弘 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20075302)
石井 當夫 横浜市立大学, 医学部, 教授 (90010363)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 1997: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
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Keywords | 虚血心 / レーザ穿孔法 / パンチバイオプシー / 内皮細胞 / 筋細胞 / 血管誘導因子 / 骨髄移植 / 血管新生 |
Research Abstract |
冠動脈バイパス手術やカテーテルを用いた冠動脈形成術が出来ない症例に対して、レーザーを用いて新たな血液路を作る方法と血管再生促進因子の遺伝子導入を細胞に行う方法が考えられているが、いずれの方法も理論通りの結果はでていない。そこで、われわれは両者の欠点を解析し、それに代わる改良法の開発をおこなうためのパイロット研究と調査研究を行った。まず、レーザー法であるが、この操作により、フィブリンが作成した管内に入り、それに心内膜、心外膜から無数の線維芽細胞が侵入して、器質化することで管が閉塞した。それは両方の膜の中に線維芽細胞が多く含まれているからであると推論した。しかし心筋内部ではそこの存在する細胞は心筋細胞と内皮細胞であり心筋細胞は増殖しないとされ、内皮細胞のみが増殖して創傷治癒にかり出される。そこで心外膜心内膜を傷つけない方法で心筋層をパンチアウトすれば新たに作った管は血管空となると推論された。そこで生検針を使用して心筋層内に管空形成を行ったところ、内皮細胞が内面を覆い血管構造となった。しかし瘢恨組織となるものも半数に認められた。次に遺伝子操作であるが、心筋内に血管誘導遺伝子を局所で注入すると、それが全身に広がり、あらゆるところに血管腫を作る可能性がある。そこでわれわれは骨髄細胞を虚血心筋層内に注入した。骨髄細胞が異所性に生着し、血管誘導因子を出すことは我々が既に明らかにしている。この方法によって、虚血心筋は壊死に陥る時に血管組織が選択的に残存する事が明らかとなった。すなわち、血管を呼び込むと同時に血管を障害から守る作用のある物質が骨髄組織から出ている可能性を示唆する結果を得た。これらの結果からハーバード大学、スタンフォード大学との共同研究を準備した。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)