異物解毒の分子基盤:代謝・排泄能の分子から個体への予測
Project/Area Number |
09897014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
杉山 雄一 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (80090471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石崎 高志 国立国際医療センター, 臨床研究部, 部長 (50158747)
木村 聰城郎 岡山大学, 薬学部, 教授 (10025710)
乾 賢一 京都大学, 医学部, 教授 (70034030)
辻 彰 金澤大学, 薬学部, 教授 (10019664)
粟津 荘司 東京薬科大学, 教授 (60012621)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 薬物速度論 / CYPアイソザイム / 薬物間相互作用 / P-450 / 胆汁排泄 / cMOAT |
Research Abstract |
異物解毒は分子変換および分子移送により説明されうる。本研究においては、両課程に関与する分子機構を明らかとし、異物解毒を統合的に解析した。分子変換については、ヒトリンパ芽球にヒトP-450アイソザイムを発現させた種々のrecombinant体を用い、分子変換反応を行わせた。更にヒト肝臓より調整したミクロソームを用いた分子変換反応を行わせ、抗P-450アイソザイム抗体の効果、アイソザイム特異的阻害剤を用いることにより反応に関わる分子種の同定を行った。また抗体により定量化されたミクロソーム試料中のアイソザイム量を考慮することにより、recombinant体の結果をミクロソームレベルへと外挿しうることを示すことができた。一方、分子移送による解毒には、肝細胞胆管側膜上に発現されるcanalicular multispecific organic anion transporter (cMOAT)が関与している。前年度科学研究費の援助を受けることにより、cMOAT cDNAのクローニングを行ったが、本年度は本遺伝子の安定発現系を作成することにより、その機能の解析を行った。すなわち、NIH3T3細胞にcMOAT cDNAをtransfectし、安定発現株より膜ベシクルを調製し、種々有機アニオン系化合物の輸送活性について検討を加えた。その結果、2,4-dinitrophenyl-S-glutathioneおよびleukotriene C_4の化合物に対してATP依存的な輸送を検出することができ、この実験系は分子移送による異物解毒の分子機構を明らかとする上で極めて有用なものとなることを示すことができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)