Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 一憲 東京大学, 医学部, 助教授 (30181035)
石垣 武男 名古屋大学, 医学部, 教授 (60094356)
三宅 仁 長岡技術科学大学, 体育保健センター, 教授 (10143819)
鎮西 恒雄 東京大学, 医学部, 助手 (20197643)
満淵 邦彦 東京大学, 国際産学共同研究センター, 教授 (50192349)
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Research Abstract |
わが国で熱画像検査法と呼ばれている遠赤外線のリモートセンシング画像を利用した検査法は,全く侵襲のない生理機能の検査法として,臨床医学に貢献している.簡単に検査ができる利点がある反面,この検査法による画像は,多重に重なった生体の温度調整機能によって複雑な表現形を示し,定量的・確定的な病態生理診断を行うには,定まった検査のための準備状態と,かなりの生理学的知識と画像工学的知識が必要となる.現在,専門のサーモロジストの教育は勿論,一般の医師や検査技師にこのような知識を与えるために,日本サーモロジー学会では診断基準委員会を設け,熱画像撮影法と診断のためのガイドラインを1992年以来検討してきた.1995年日本で開催された国際サーモロジー学会では,この領域で世界のセンターともいうべき日本の学会が音頭をとり,知識ベースとしてコンピュータネットワークにのせる提案が認められた.この作業は,既に最も基本的な部分は,http://biomed.poli-sci.saitama-u.ac.jp/bmthとしてwwwのホームページが作られ,organizations,guidelines,galleryの3部分が1996年7月より一部試験運用が始まった.このデータベースにより,一般の熱画像検査実施者は具体的なガイドラインと最新の情報に容易に到達できるようになり,一方,専門家には,新しい撮影手法や診断手法を報告・討論する場を提供することがもくろまれた.具体的には、わが国のサーモロジー学会内の研究組織により、国際サーモロジー学会からの要請に基づいたデータベース構造のプロトタイプモデルが作られた.現在出来上がったデータベースは,用語,機器の工業基準,わが国の学会関連文献情報,専門家の所在情報,関連会議情報とその内容情報,計測機器技術情報などの,通常のデータベース的情報,臨床例の画像データベースで,しかも,国際ネットワーク下で画像を含め双方向にアクセス可能なシステムが構築された.現在,データベースはhttp://biomed.grips.ac.jp/bmth/に移植中である.
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