Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石崎 俊 慶応大学, 環境情報学部, 教授 (00245614)
岡田 直之 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (80037837)
戸田 正直 中京大学, 情報科学部, 教授 (40000525)
伊藤 憲治 東京大学, 大学院医学系研究科, 助手 (80010106)
久保田 競 日本福祉大学, 情報学部, 教授 (30027479)
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Research Abstract |
本研究は,人間の思考過程・能力に関する知見を学際的に統合して,思考過程・能力の本質を解明・定式化・工学的モデル化を行い,新な発想の人工知能や人間-機械共生システムなどに導入し,思考の関連・応用分野を格段に発展させるための基礎的・学際的研究領域の申請準備を目的として企画調査を行い,以下の成果を得た。 1.年度当初に全員参加の全体打合せ会を開催し,専門を異にする研究者相互間の意見・情報交換を行い,今後の企画調査研究の円滑な意思疎通のため,思考に関する概念・用語の統一および問題意識の共通化を図った。 2.人文科学,脳神経科学,認知科学の観点から,言語的,イメージ的,感性的思考,思考能力の獲得,概念の形成,作業記憶,異常思考などの根底にある思考過程・能力に関する問題提起とアプローチの明確化を行った。 3.上記成果を統合し,情報科学の観点から,心とイメージ,画像・映像理解,知識表現,対話理解と信念などの根底にある思考過程・能力の定式化・モデル化に関するアプローチの明確化を行った。 4.情報科学の観点から,対話における思考,状況適応,言語処理システム,思考支援,未知語の処理など,思考過程・能力のモデルの応用に関するアプローチの明確化を行った。 5.海外の専門家を招いて思考と言語に関する国際ワークショップを開催し,代表者・分担者らと意見・情報交換を行い,思考過程・能力の解明・定式化と工学的モデル化・応用に関する国際共同研究の必要性を認識した。 6.平成10年2月23日に,代表者・分担者および国内の関連専門家を含めた思考過程・能力の定式化・モデル化に関するシンポジウムを開催し,本研究の成果を公開するとともに,より広い範囲からの意見を求めた。 7.本テーマに関する研究を推進するには特定領域研究が必要との結論に達し,申請の準備を行った。
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