Project/Area Number |
09J00757
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
増田 皓子 (2009, 2011) 京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
渡邉 皓子 (2010) 京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 太陽黒点 / 分光 / 磁場 / Swedish Solar Telescope / CLASPロケット / 偏光解析装置 / 国際研究交流(スペイン) / 太陽観測衛星ひので / 国際情報交換(アメリカ) / 国際研究者交流(オスロ) |
Research Abstract |
本年度は太陽黒点微細構造の分光的性質の時間変化を知るということを目的に解析を行なった。アンブラルドットはサイズが小さく寿命も短いため、その分光性質の時間発展を求めるには現在の観測技術では限界に近い程の高い時間・空間分解能が必要となる。スペインのLuis Bellot Rubio教授から提供を受けたデータは、黒点を撮影した世界最高級のデータであり、このデータを得た事で、アンブラルドットの時間発展の統計的調査に世界で初めて取り組むことができた。その結果、「背景磁場の弱い所では、アンブラルドットに伴ったローカルな磁場強度の減少と磁力線の傾斜が観測されたが、背景磁場の強い所では、逆にローカルな磁場強度の増加と磁力線が垂直に近づく様子が観測された」といった、これまでに報告されていなかった結果を得た。申請者は理論モデルとして、黒点の太陽表面上での位置とスペクトル線の形成領域の変化を取り入れた新しいモデルを提案した。これらの結果をまとめた論文は、The Astrophysical Journalに2011年12月に提出され、2012年1月にレフェリーレポートを受け取った。レフェリーのコメントは非常に好意的であり、現在改訂論文を準備中である。 また、博士課程で行なった研究の集大成として博士論文を執筆、提出した。内容は、太陽黒点に関するイントロダクションの他に三章立てで[1]移動速度の速いアンブラルドットの時間変化[2]アンブラルドットの背景磁場への特徴依存性[3]アンブラルドットの速度場・磁場の時間変化という構成にした。[1]と[2]の内容は、それぞれ2010年、2009年に申請者が主著で査読論文として出版された内容に基づいている。黒点暗部微細構造についての観測的性質をほぼ全て網羅した包括的な論文に仕上がったと思う。博士論文は無事に受理され、2012年3月に博士号を取得した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的は、太陽黒点暗部の微細構造の観測に基づいて、発見から400年以上が経った現在でも未だに多くの謎が残る太陽黒点の進化や構造を解明する手がかりを得る事である。申請者は「アンブラルドットの発生場所の分布は、黒点をいくつかに分ける円環上に集中している」という観測的特徴から、黒点の深部の磁場はいくつかの大きなフラックスが結合している状態であると推測した。また、アンブラルドットの時間変化を観測的に初めて詳細に明らかにし、これを磁気対流の現実的な数値計算を比べることによって黒点内部の大気モデルをより正しいものにする事が出来る。よって、本研究は目的に対しておおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
(研究計画の最終年度)
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)