Project/Area Number |
09J00883
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
石川 光紀 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | LRRK1 / EGFR / 細胞内トラフィック / ARAP1 / エンドサイトーシス / キナーゼ活性 / GTPase |
Research Abstract |
申請者はこれまで、LRRK1がEGF刺激依存的にチロシンリン酸化されていることを見出していた。その後の解析から、LRRK1の944番目のチロシン残基(Y944)が活性化したEGFRによってリン酸化されること、またY944のリン酸化はLRRK1のキナーゼ活性を抑制することが分かった。さらに、EGFRによってリン酸化されない非リン酸化型LRRK1変異体(LRRK1-Y944F)ではキナーゼ活性が恒常的に上昇していた。このLRRK1-Y944Fを発現した細胞では、微小管上の輸送が過剰に促進された結果、EGFRの細胞内トラフィックが異常になることが分かった。以上の結果から、EGFRによるLRRK1のキナーゼ活性制御が、EGFRの適切な細胞内トラフィックに必要であることを明らかにした。 また、申請者はLC-MS/MSによるLRRK1結合因子のスクリーニングで、Arf/Rho GAPドメインを持つARAP1を同定していた。ARAP1はEGFR細胞内トラフィックに関係することが報告されているGAP分子である。これまでにLRRK1のキナーゼ活性は、自身のGTPaseドメインによって制御されることが分かっている。そこで申請者はARAP1がLRRK1のGAPとして働き、そのキナーゼ活性を制御するのではないかと考え検討した。ARAP1 siRNAで内在性ARAP1をノックダウンすると、GTP結合型のLRRK1が増加していた。またARAP1をノックダウンした細胞では、LRRK1のキナーゼ活性が上昇し、EGFRの細胞内トラフィックが異常になった。さらにARAP1ノックダウンによるEGFR細胞内トラフィックの異常は、LRRK1のキナーゼ活性に依存していた。これらの結果から、ARAP1がLRRK1のキナーゼ活性制御を介して、EGFR細胞内トラフィックを制御していることが明らかとなった。
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