ATLAS実験における湯川結合定数測定、及びSUSY粒子探索
Project/Area Number |
09J01912
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Condensed matter physics I
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
廣瀬 穣 大阪大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | LHC / ATLAS / トップクォーク / 素粒子実験 / 新粒子探索 / シリコンストリップ検出器 |
Research Abstract |
欧州原子核研究機構(CERN)にて行われている陽子-陽子衝突実験の一つであるATLAS実験に於いて、to pquark対生成事象の生成断面積の測定を行った。この測定は本研究課題を行う上で極めて重要な役割を果たすb-quark同定の効率を測定する為に重要な役割を果たすtopquarkの理解を深める事にある。 測定に用いた終状態はto pquarkからの崩壊粒子であるW bosonがどちらもleptonに崩壊する事象である。つまり、最終的に終状態にはtop quarkからの直接の崩壊粒子であるb-quarkが二つと、二つの荷電レプトン、二つのニュートリノが存在する。実験的に検出しやすい荷電レプトンを二つ要求することにより、この事象に対する背景事象を効率よく抑えることが出来る。また、本解析では終状態に存在するb-quarkを同定する。これにより更に背景事象を抑え、高い信号対背景事象比を達成することにより高精度の測定を目指すものである。 前年度には2010年に取得された陽子-陽子衝突の全データである35pb^<-1>のデータを用いて上記の解析を行った。しかし、この測定では精度が統計誤差によってほぼ決まっていた。その為、今年度は前年度を大幅に超えるデータ量が必要であった。実際には2011年4月から6月までに取得された700pb^<-1>のデータを解析に用いた。これによって、統計誤差がほぼ無視出来るデータ量を用いることになる。最終的な測定精度を上げるため、系統誤差を抑える研究を行い最終的に±9%程度の測定精度を達成した。これは、この終状態を用いた解析における最高精度の結果である。
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Report
(3 results)
Research Products
(10 results)