Project/Area Number |
09J03352
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Public finance/Monetary economics
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
奥山 尚子 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | フィランソロピー / 非営利活動(NPO) / 公共財供給 / 税制 / 実証分析 |
Research Abstract |
本研究では、フィランソロピー活動及び非営利活動における意思決定のメカニズムについて、経済学的見地に基づき理論的・実証的に明らかにするとともに、活動に関わる主体のインセンティブを高めるための制度・政策設計の在り方を検証することを目的とするものである。政府・家計・民間非営利組織の主体間の関係性に関する学術研究や、公共サービスの供給システムや財源調達における政策的議論の必要性が高まっていると考えられるが、日本では当該分野における経済理論や実証分析を用いた研究の蓄積が浅く、分析に必要な統計の整備も遅れている。そこで本研究では、既存研究から分析の理論的枠組みを整理するとともに、アンケート調査による個票データやマクロデータを用いて、日本独自の実情や制度的特徴を考慮した要因分析や制度分析を行う。これらの分析から、非営利活動およびフィランソロピー活動を取り巻く主体の意思決定要因や行動メカニズムに関する客観的把握と活動促進のための方策が明らかになることが期待される。また、日本独自の要素や特徴を踏まえ、実態と照らし合わせた解釈や制度構築・改善に関する具体的な提言を行い、現行の法制税制の潜在的効果に対する議論の視点および方向性を提供することが期待される。 今年度は、フィランソロピー活動の決定要因について、寄付とボランティア活動に関する全国意識調査から得られた最新の個票データを用いた実証分析を行い、活動および活動者の実態把握と、インセンティブ制度設計における政策的含意について考察検討した。また、公共財供給における主体の関係性に関する計量分析を行い、非営利活動の意義と効果について実証的検証を行った。さらに、これらの研究成果を学会や研究会等で報告し、学会誌投稿を行った。
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