Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2011: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2010: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Research Abstract |
研究代表者は心内に形成される表象の時空間的な諸特性を明らかにすることを目的としており,とりわけ視覚的意識,注意,並びに情動に関する処理がどのように相互作用しているのかについて検討している.特に平成23年度は,人間の感じる不快感に関する諸現象(例えば不気味の谷,食物新規性恐怖)に関してその背景となるメカニズムを明らかにするための研究を行った。本研究の成果として,人間の持つ「不審なものを排除する」という認知メカニズムがその鍵となることを明らかにした。その他,空間定位のエラーが仮現運動の成立に依存していることや,線運動錯視・変形性仮現運動が閾下での視覚処理によって支えられていること,時間知覚が無意識レベルでの情動処理と関わりを持っていることなどを発見した。さらに,自己愛傾向を持つ人が特有の運動処理を行なっていることといった共同研究成果も公表した. 研究成果は専門誌ならびに学会にて発表した.具体的には,5本の査読付き論文を刊行し,国内学会・研究会にて6件,さらに国際学会にて4件の発表を行った.これに加え,現在10本の論文が投稿中であり,専門誌による査読審査を受け,あるいはそれらを修正中である.
|