Project/Area Number |
09J05310
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藩 龍馬 東京大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 自然免疫系 / 核酸認識受容体 / HMGB / 非免疫原性核酸 / ODN / 自己免疫疾患 / DNA / RNA / RIG-I / MDA5 / DAI |
Research Abstract |
核酸を介した免疫応答は、細菌やウイルスなどの病原体に対する生体防御に重要である一方、自己免疫疾患や炎症などの病態とも密接な関係が指摘されている。前年度までの研究において、High mobility group box(HMGB)と呼ばれる分子群(HMGB1~3)が核酸による免疫応答に重要であり、病原体由来の核酸を汎く認識できる万能な核酸センサーであることを見出し、論文としてNature誌に発表した。 当該年度においては、上記で得られた知見を基に、HMGBと強く結合し、免疫原性を持たないオリゴDNA(oligodeoxynucleotides ; ODN)を作製し、それらがHMGBの機能を阻害することにより、核酸を介した免疫応答の活性化に与える影響を検討した。その結果、作製した非免疫原性ODNが、核酸による自然免疫応答を強く抑制することを見出した。さらに、自己免疫疾患である多発性硬化症のマウスモデルである実験的自己免疫性脳脊髄炎(Experimental autoimmune encephalomyelitis ; EAE)やHMGBが関与していることが知られている敗血症性ショックモデルにおいて、この非免疫原性ODNを投与することにより病態が顕著に軽減されることが示された。 これらの結果は、自然免疫系における核酸認識機構の解明に新たな知見を供するものであり、自己免疫疾患などの治療応用に適用できる可能性があると考えられる。また、これらの研究結果は論文としてProc. Natl. Acad. Sci. USA誌に発表した。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)