iPS細胞を用いたケミカルバイオロジーによる新たな血管新生機構の解析
Project/Area Number |
09J06109
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Living organism molecular science
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
楢崎 元太 京都大学, 再生医科学研究所, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ES細胞 / iPS細胞 / 分化誘導 / 血管内皮細胞 / VEGF / c AMP / 動脈 / 血管前駆細胞 / 人工多能性幹細胞 / ケミカルバイオロジー |
Research Abstract |
iPS細胞を用いた化合物スクリーニングを行い新たな血管作用物質の探索を目指した本研究は完全に遂行するにはいたらなかった。 理由として、昨年度までにスクリーニングに使用できるiPS細胞を用いた3次元的血管分化誘導法の樹立はなされていたものの、複雑な分化誘導系を用いていたために、誘導効率が一定でないこと及び3次元的血管構造の定量的評価法の構築が難しいなどの問題が存在した。そのため、スクリーニング系としての安定性が担保できず、実用にはいたらなかった。上記の不安定なスクリーニング系を用いて、いくつかのライブラリーを実際に検討を行ったが、陽性と思われるような反応が認められなかった。 代用法として、2次元的な誘導法を用いてみたが、血管構造の評価が難しく、またポジティブコントロールがないことなどから、スクリーニング系としての応用は不可能であった。 しかし、本年度は心筋分野でのiPS細胞を用いた成果が得られた。 これは、免疫抑制剤であるサイクロスポリンAを分化誘導過程に添加することで、従来の方法に比べ、マウス・ヒトiPS細胞から効率的に心筋細胞を誘導できることを発見した。(Fujiwara et al. PloS One,2011)。この論文において、私はマウスiPS細胞の分化誘導に関する実験を担当し、論文発表に大きく貢献を果たした。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)