新しいカルモデュリンキナーゼカスケードを介した細胞内カルシウム情報伝達機構の解析
Project/Area Number |
09J08571
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Living organism molecular science
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
藤本 智仁 香川大学, 医学部, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | CaMKK / Syndapin I / リン酸化酵素 / GTP / STO-609 |
Research Abstract |
我々は、CaMKKの未知なる生理的機能を検討するため、CaMKKの基質分子をATP類似化合物を用いることで探索し、SyndapinIを発見するに至った。本研究で用いられた方法は、通常組織抽出液中に存在する内在性のタンパク質リン酸化酵素がATP類似化合物をリン酸基供与体として使用できない性質を利用したもので、ラット脳抽出液をATP類似化合物存在下に、本研究にて見いだしたATP類似化合物をリン酸基供与体として使用できるCaMKK□F230G(Phe230Gly)変異体と反応させ、抗リン酸化Thr抗体を用いてウエスタンブロットを行ない、リン酸化の上昇する基質候補タンパク質を探索するという方法である。検出された分子量50kDaのCaMKK基質候補分子を各種クロマトグラフィーを用いて部分精製後、質量分析にてSyndapinIと同定した。SyndapinIは、試験管内または遺伝子導入した培養細胞においても、CaMKKによるThr355のリン酸化が検出された。 SyndapinIは、Dynaminと協調して、神経終末端におけるエンドサイトーシスによるシナプス小胞の回収および再生に関与していると考えられている。またCaMKKによるリン酸化部位の近傍にはEHD1が結合するNPFモチーフが2カ所存在し、さらにEHD1はリン脂質2重膜を用いたin vitroの実験で、小胞化を抑制する役割を持つ可能性が指摘されている。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)