手指動作記述文間の類似度計算に基づく日米手話単語間の類似関係と最小対の抽出
Project/Area Number |
10111202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
安達 久博 宇都宮大学, 工学部, 助手 (00241844)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 手話言語 / 手話単語 / 類似関係 / 最小対 / 電子化辞書 |
Research Abstract |
本研究では,手話単語の手指動作特徴に基づく日本と米国手話単語間の類似関係と最小対の抽出方法として,市販の手話辞典に記載されている,手指動作記述文間の類似性に基づく手法について研究を実施した.本手法の特徴は,手話単語間の動作の類似関係を対応する手指動作記述文間の類似関係と捉え,単語間の類似度を文間の類似度で計算する点にある.また,類似度の計算は手指動作記述文間の最長共通部分単語列の長さに基づき計算を行う. 実験の結果,類似動作の手話単語対の抽出により,日米手話言語間で動作の類似性が意味の類似性を反映している手話単語対の存在と,動作パラメータの変更により意味が変化する手話単語間の関係と最小対を抽出した.例えば、米国手話「control」に意味的に対応する日本手話の「コントロール」の手話表現の比較から,米国手話は制御装置のレバーを交互に前後させる仕草に由来する手話単語であるのに対して,日本手話の単語は,制御装置のツマミを交互に指で前後させる仕草に由来していることが分析できる.このように,手話単語も他の音声言語と同様に言語間でその事象や事物を特徴付ける属性の捉え方に差があるためか,あるいは,すでに定義されている他の単語との弁別を容易にするために異なる属性を模倣している可能性が考えられる. 今後の課題としては,対象データの規模と検索パターンを拡張し,動作の類似性と意味の類似性について更に詳細に分析する予定である.
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)