現代中国における仏教復興運動の分析:再編成過程にある国家と社会の境界
Project/Area Number |
10112214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
ワンク デイヴィット 上智大学, 比較文化研究所, 助教授 (60245793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足羽 與志子 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 助教授 (30231111)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 国家 / 宗教 / 仏教 / トランスナショナリズム / 中国 / 文化政策 / 厦門 / 市民社会 |
Research Abstract |
以下の項目の研究調査を完成させた (1) 仏教復興に深く関与した政府諸機関の同定: 次の3種類に分類できる タイプ1 仏教管理のみを行う機関(例:宗教局、厦門仏教協会) タイプ2 必要に応じて関係する機関(例:政治協商会議、安全局) タイプ3 寺院と競合する機関(例:文化局、国林局) (2) 仏教コミュニティーにおけるトランスナショナルなリンクの同定: ネットワークは、おもに、寺の継承、僧侶の師父/弟子関係、出身地 の3つの基準から作られている。ネットワークが依拠するところは、人間関係、金銭、正当性である。 主要ネットワークは次の二つがある。<厦門ー東南アジア>ネット、 <満州ー北アメリカ>ネット (3) 共産主義国家における宗教革命の段階の同定: 次の3段階に時代区分できる 段階1 共産党革命直後:地方の反革命宗教家は弾圧したが、大衆宗教を弾圧するために主要宗教のリーダーを懐柔し利用した。また国際的評価を得るために宗教の一部を温存した。 段階2 新社会主義政治システム構築時:宗教をすべて弾圧した。 段階3 国家が宗教活動には寛容になるが、官製宗教の養成に努める。それに反対する宗教は地下に潜った活動を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)