Project/Area Number |
10125217
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
内本 喜一朗 京都大学, 工学研究科, 教授 (90025958)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 亜鉛 / ケイ素 / 立体選択的 / 炭素-炭素結合生成 / gem-二亜鉛種 |
Research Abstract |
gem-二亜鉛種に関する研究において以下の成果をあげることができた。1)亜鉛とgem-ジハロアルカンによるgem-亜鉛活性種の合成を明らかにし、この活性種はアルデヒドのアルキリデン化に有効であり、二塩化チタン共存下ではケトンのアルキリデン化に有効であることが明らかなった。2)α位にケイ素が置換したgem-一亜鉛種の調製とその反応を行い、ビニルシランをカルボニル化合物から調製する方法を開発した。このケイ素が置換したgem-二亜鉛種の二つ炭素-亜鉛結合を順次選択的に炭素-炭素結合に変換することができることを明らかにした。また、ホウ素置換gem-二亜鉛種の調製も行い、同様の分子変換反応を行うことができることを明らかにした。3)gem-二亜鉛種とアシルシアニドとの反応により、1,3-ジケトンが調製できる新手法を開発した。また、アシルクロリドとの反応でも、パラジウム触媒存在下にgem-二亜鉛種を作用させると、1,3-ジケトンが調製できる新手法を開発した。gem-二亜鉛種のみを以上の二亜鉛種においては、上記の成果に加えて、反応活性種の構造と性質を更に明らかにする必要があり、現在構造に関する研究を展開している。反応剤の調製方法、溶媒を含めた配位子の影響、これらの環境により、構造と性質は大きく変化することは既に、見いだしている。また、gem-二亜鉛種と有機ジハライドとの反応により、高分子材料合成法の新たな展開をはかっている。
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