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タキソールの合成を指向した新しい骨格変換法

Research Project

Project/Area Number 10125227
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionNara Institute of Science and Technology

Principal Investigator

垣内 喜代三  奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 教授 (60152592)

Project Period (FY) 1998
Project Status Completed (Fiscal Year 1998)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywordsタキソール / 骨格変換 / 架橋7員環構造 / 架橋10員環構造 / タキソールのAB環 / 鈴木-宮浦反応
Research Abstract

特異な架橋中員環構造を有し強力な抗ガン作用を示す天然物タキソールは、天然からの供給が微量のために、効率の良い合成法の開発が急務となっている。本研究では、平成9年度に引き続き、架橋10員環構造を有するタキソールのAB環部からなるモデル化合物の効率良い合成ルートの確立を検討した。架橋7員環構造の5員環部にさらに5員環を縮環させた三環性化合物の5-5結合部の開裂による8員環部すなわち鍵となるタキソールのB環部を構築することとし、この架橋7員環化合物の合成に、我々の開発した架橋中員環合成法を適用する合成計画に従い、実際に合成を行った。平成9年度に合成した6-(シアノエチル)ービシクロ[3.2.1]オクタンー7ーオン誘導体のヨウ化サマリウムを用いる5員環融着反応は進行せず、単にカルボニル基のみが還元されたアルコールが得られた。そこで、合成計画を少し変更し、5員環の環化によってできる新たな結合点がsp^2炭素になるように、分子内鈴木ー宮浦カップリングによる5員環融着法を検討した。先のシアノケトン合成の中間体であるアリルケトンをエノールトリフラートに変換し、9-BBNにてヒドロホウ素化した後、パラジウム触媒を用いてクロスカップリングを行ったところ、目的の4置換二重結合を有する5-5縮環型化合物が良好な収率で得られた。さらに、このオレフィンのオゾン酸化により、タキソールのAB環骨格を有する標的の架橋10員環ジケトンを得ることに成功した。また、各ステップの改良と精密化を行い、現在大量スケールのジケトン合成を行っている。

Report

(1 results)
  • 1998 Annual Research Report

URL: 

Published: 1998-04-01   Modified: 2016-04-21  

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