Project/Area Number |
10125232
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
安藤 香織 琉球大学, 教育学部, 助教授 (70211018)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ジアリールホスホノ酢酸エチル / ホルナーエモンズ反応 / Z-選択性 / アルキル化 / アルデヒド |
Research Abstract |
ジアリールホスホノ酢酸エチルをアルキル化した後、ホルナーエモンズ反応を行えば3置換オレフィンの合成が可能である。本研究ではメチル基、n-ブチル基、i-プロピル基で置換された試薬を合成しそれらの選択性を調べた。ジフェニルホスホノ酢酸エチルの場合アルキル化はDMSO中NaHまたはt-BuOKを用いて行い、収率はメチル体66%、n-ブチル体77%、i-プロビル体68%であった。これらと種々のタイプのアルデヒドとの反応を行った。メチル体試薬については、trans-ヘキセナールとの反応を除くと95%以上という非常に高いZ-選択性が得られている。n-ブチル体試薬については、無置換体やメチル体に比べ反応条件と選択性の関係が大きく変化していることがわかった。つまり、これまでベンズアルデヒドとの反応はTriton Bを用いることにより良い結果を得ていたが、n-ブチル体試薬では選択性が2:1にまで低下したのに対し、NaHを用いると97%の選択性が得られた。また脂肪族アルデヒドとの反応では、比較的嵩高いアルデヒドの場合高選択的に反応は進行したが(95-97%)、n-オクチルアルデヒドとの反応では通常の条件下(-78度からO度まで昇温)2:1の選択性しか得られなかった。反応を0度で行なうと選択性は上昇し83:17の選択性が得られた。つまり、低温ではE一体がより多く生成したことになる。ジメチルフェニルの試薬を用いトルエン中BuLi-LiBrを塩基として用いれば94%つ選択性が得られた。i-プロピル体試薬についてはZ-選択性は全て高いものの反応性の低下が顕著で、特に嵩高い脂肪族アルデヒドとの反応は低収率となった。反応操作は容易であり、高価な薬品も必要とせず、収率も一部を除いてほぼ定量的であるため、合成的価値の高い方法になると考えている。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)