Project/Area Number |
10126101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
矢野 重信 奈良女子大学, 理学部, 教授 (60011186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大倉 一郎 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (90089821)
覚知 豊次 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助教授 (80113538)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 配糖錯体 / 生理活性 / 分子識別 / 抗菌性 / 亜鉛錯体 / 白金錯体 |
Research Abstract |
1. 本年度は生体内で重要な役割を担っている亜鉛の配糖錯体の開発を行った。ついで大環状化合物、高分子などの化合物の合成等、様々な分野で応用できる金属イオンと結合しうる糖残基を含む新規配位子を設計し、さらに生体適合性が期待されるそれらのシスプラチン型錯体の開発を行った。 2. (1)D-グルコサミンとエチレンジアミンから誘導されるN-グリコシド(D-GlcN-en)を配位子とするZn(II)糖錯体の合成とキャラクタリゼーションを行った。X線結晶構造解析の結果ならびにNMR測定から錯イオンの配位構造は溶存状態と固体状態で本質的な同様であることが判明した。(2)D-グルコースをO-グリコシド結合によりエチレンジアミシに結合させたl-β-D-glucopyranosyloxy-2,3-propanediamineとそのシスプラチン型錯体の合成とキャラクタリゼーションを行った。 (3)D-グルコースならびにD-マンノースをO-グリコシド結合によりトリメチレンジアミン(tn)と結合させた新規配位子(2-β-D-glcopyranosyloxy-1,3-propanediamine、2-α-D-mannopyranosyloxy-1,3-propanediamine)のとその白金錯体の合成とキャラクタリゼーションを行った。 3. 本研究でえられた亜鉛錯体と同一配位子を持つNi(II)錯体が抗菌活性を示すことから、同様な生理活性有する可能性がが期待される。金属イオンと結合しうる、糖残基を含むジアミンならびにシスプラチン型錯体の開発は機能的な高分子化合物の合成等ならびに生体適合性に富む生理活性物質の構築にとって有用な知見と考えている。
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