Project/Area Number |
10126221
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
北野 博巳 富山大学, 工学部, 教授 (40115829)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | イニファーター / リン脂質 / ブロックテロマー |
Research Abstract |
本研究では、重合開始・連鎖移動・停止機能を同時に有することが知られているbenzyl N,N-diethyldithiocarbamate(BDC)基を有するリン脂質型イニファーターを合成し、これとモノマーを混合し、恒温中で一定時間紫外線を照射することにより、ブロック及びランダムテロマー部位を有する新規脂質を調製した。モノマーとしてはmethacrylic acid(MA),2-methacryloyl-oxyethyl-D-gluco-pyranoside(MEGlc)を用いた。得られた脂質をL-α-dimyristoyl phosphatidylcholine(DMPC)と共に超音波処理し、リポソームとした後、その機能評価を行った。MEGlcと仏をブロックで導入したリポソームでは、糖結合タンパク質であるConcanavalin A(ConA)により糖が認識され、濁度の変化が見られたが、ランダムテロマーの場合では、ブロックテロマーの場合に比べ濁度変化が小さかった。また、ブロックテロマーを導入したリポソームの場合では、pHに応答し濁度が変化したが、ランダムテロマーの場合では、pH応答性は見られなかった。さらにIPAとMEGlcをブロックで導入したリポソームの場合では、熱に応答して濁度変化が見られたが、ランダムテロマーを有するリポソームでは、熱応答性は見られなかった。このことから、pH応答性、熱応答性の機能を発現するには機能性部位がブロックで導入されていることが必要であることが判明した。
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