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含硫黄化合物の特異吸着による機能構造体の作製と反応系の層内固定化による機能発現

Research Project

Project/Area Number 10126241
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

堤 宏守  山口大学, 工学部, 助教授 (90211383)

Project Period (FY) 1998
Project Status Completed (Fiscal Year 1998)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywordsジスルフィド / リポ酸 / 防食剤 / アミノ酸 / ポリアニリン / 累積膜 / 交互吸着法 / 修飾電極
Research Abstract

1. 環境還元型金属防食剤の開発
ベンゼン環を構造中に含むような従来の防食剤の防食能は,高いものの,処理表面からの防食剤の脱離による環境への影響も懸念される。本研究では,自然界に広く存在している環状ジスルフィド結合を有するリポ酸とL-アミノ酸の縮合反応により合成した化合物を用い,その銅防食剤としての可能性について検討を行った。以下では,L-グルタミン酸から合成したものをLipo-Glu(Et)2,L-リジンから合成したものをLipo-Lysと表す。Lipo-Glu(Et)2,およびLipo-Lys溶液に1時間浸漬処理を行った銅電極の分極測定を行ったところ,カソード分極曲線において,いずれの化合物を用いて修飾を行った場合においても未修飾電極に比べ電流値の減少が観測された。これは,銅表面に形成された自己集合膜が,酸素バリヤーとなってカソード反応を抑制しているためであり,Lipo-Glu(Et)2による修飾では,浸漬1時間で腐食防止率Pの値は,89.0%と高い値となった。
2. 交互吸着法によるポリアニリン/ジカルボン酸多層膜の調製とその性質
交互吸着法によりポリアニリン多層膜を調製し,その特性などについて検討を加えた。金あるいはITOガラス基板をリポ酸/メタノール溶液に所定の時間浸漬し,基板上にリポ酸単分子膜(Au-L)を形成させた。(1)これをポリアニリン(PANI) (emeraldine base)/N-メチル-2-ピロリドン溶液に浸漬,洗浄,乾燥させた(Au-LP)。(2)さらにこれをジカルボン酸/メタノール溶液に同様に浸漬処理を行った(Au-LPA)。(1)および(2)を繰り返すことにより,PANI累積膜を形成させた。さらに多層構造体の特性を検討するために,金基板上に同様な手法により多層構造体を修飾したものを用いて,溶液中の酸化還元種への電子移動挙動についても検討を行った。

Report

(1 results)
  • 1998 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 堤宏守: "ジスルフィド結合を有するポリアミドの銅防食剤への応用" 表面技術. 49巻・7号. 790-791 (1998)

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      1998 Annual Research Report

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Published: 1998-04-01   Modified: 2016-04-21  

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