地震防災ダイナミックデータベースの構築に関する研究
Project/Area Number |
10128229
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
三浦 房紀 山口大学, 工学部, 教授 (60109072)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧本 浩一 山口大学, 工学部, 助手 (50263794)
久長 穣 山口大学, 工学部, 講師 (80228725)
鍾 寧 山口大学, 工学部, 助教授 (70284263)
古賀 和利 山口大学, 工学部, 助教授 (50107728)
村上 ひとみ 山口大学, 工学部, 助教授 (10201807)
|
Project Period (FY) |
1998
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
|
Keywords | 防災情報システム / データベース / 意志決定支援システム / 防災計画 / 画像処理 / 構造物被害予測 |
Research Abstract |
まず、地震被害を明らかにするためには、強振動の範囲や程度、構造物の周波数特性と地震動の周波数特性の関係を明らかにすることが重要である。そのためにまず、断層近傍の地震動特性を明らかにするために非線形有限要素法によって断層運動と地震波発生のシミュレーションを行った。 次にこれら地震動を受けた際に建物の被害がどのように生じるか、またその程度はどれくらいかを明らかにするために、1995年兵庫県南部地震の被災例を時系列に調査整理した。そして被害発生の要因を分析した。 また、地震被害が発生した特に、いち早くその程度を客観的に定量評価する必要がある。そこで、1995年兵庫県南部地震による被害写真を使って、画像処理によって被害程度を定量評価する事を試みた。その結果、線の方向の平均や分散は地震被害の大きさとは結びつかないが、斜め線の割合は被害を定量化するのに必要な情報であることを明らかにした。 以上、様々な情報が入ってきた際に、どのように意志決定するのかを、ダイナミックなデータベースに基づいて、どのように意志決定をするか、その決定方法とそのためのデータベースの構築法を明らかにする事が本研究の最終テーマであるが、その前段階として宇部市の防災計画に基づいた地震意志決定支援システムの構築を行った。それによって、防災計画には2種類の不明確さがあることを明らかにした。一つは言葉の持つ不明確さであり、もう一つは、災害時に必然的に起こりうる不明確さで、この不明確さを補うようにダイナミックデータベースを構築する必要性があることを明らかにした。更に、避難行動の一例として、車椅子による避難シミュレーション手法の開発を行い、さらには地震防災教育ソフトの開発とその評価を行った。これらの成果は学会発表している。 以上の成果を基に、地震発生から被害推定、それに基づく意志決定支援までの一連のプロセスを、パーソナルコンピュータをベースにシステム化した。これについては、論文発表の準備中である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)